母(ババ・90歳)と暮せば~ざわざわ介護日記~

実母と暮すフルタイム勤務のキャリアコンサルタント日記

満員電車でシルバーシートを独り占めして一人宴会

通勤帰りで混み合う車内。

シルバーシートが空いたのをめがけて

一人の高齢男性が3席分をジャック。


まず、交通誘導の棒が入っている

ビニール袋に一席、自分に二席。

スポーツ新聞を大きく広げて

袋から時折スナック菓子をパクパク。


他方の手にはタオルで巻かれたお酒の缶。

チビリチビリやりながら

もちろんマスクは全部おろしています。


スナック、ドリンク、スナック、ドリンク


明らかに座りたそうな人が、前に立っていても

ドリンク、スナック

いやあこれがたまらないんだよなあ

という感じで周囲が目に入らない。


年齢はとっくに80歳は超えている方ですね。


制服にはもちろん会社名が大きく記されています。

確かに迷惑行為ですが

私は職業柄、もし会社にクレームが入れば

失業してしまうのではないかとやや心配。


働くことは尊い。

おじいさんも一日車の排ガスに

さらされながら頑張りました。

一日の締めはご褒美があってもいい。


でもでも

制服は着替えてからにしましょうよ。

せっかく就いた仕事なんだから。

それに疲れているのはみんな同じだよ。


誰かが文句言うかしらとハラハラしていたけれど

みんな呆気に取られて

だまりこんでいます。


ただし、あの会社に

クレーム電話入ったらおそらく

おじいさんは仕事を失うかも。


警備は常に人手が足りないので

シニアにはもってこいなのですが、

雇用する側も大変なんですよね。


おじいさんは赤い顔でビニール袋を下げ

とある駅にて下車。


その後、居合わせた人の中で

空いた席に座る人はいませんでした。


公共交通機関で様々な事件がありますが、

おじいさんが火種となりませんように。

明日も元気でお仕事してくださいね。

できれば飲酒は家でね。


家に帰るとババは

暖かい部屋でティータイム。


幸せのスケールはそれぞれだけど

ババにももう少し

置かれた環境への感謝や謙虚さがあると

良いですな。


お腹すいたわあ〜


テレビ画面に向かってババがつぶやく。


はいはい、すぐ夕飯作りますからね。