母(ババ・90歳)と暮せば~ざわざわ介護日記~

実母と暮すフルタイム勤務のキャリアコンサルタント日記

脳のMRIには、はっきりとした空洞がありました

昨日ババの脳のMRI検査の結果を

聞きに病院へ。


モノクロの脳内には

はっきりとした空洞が。

典型的なアルツハイマーです。


ポッカリと穴の空いた

2つの部屋を見ながら

やっぱりと言う思いと

もう元には戻らないんだなあと

しみじみ。


今のところ、治療としては

進行を遅らせらる薬を

飲み続けるしかなく、

また一つ朝飲む錠剤が増えました。

そして毎月の通院も新たにプラスに。


外は夏のような日差しで

新緑がきらきら耀いているけれど

私の中には

空洞が焼き付いてしまいました。


ババに新緑を見せたいと思い、

井の頭公園の自然文化園に

立ち寄りました。


車椅子の貸出をしてもらえるので

スイスイと動物を見て回れます。







子育てのときは

娘がモルモットが大好きで

頻繁にここに通ったものです。

動物好きで優しい子に

なって欲しいと願っていました。


子育てはなかなか思い通りになんて

いかないけれど、

夢がありました。


今、車椅子を押しながら思うことは

少しでもババに

楽しいこと、キレイなものに

触れて生きていることの

喜びを感じでもらいたいということです。


この公園には何度も来ているのに

その記憶がババには

ありません。


今ここに来たことも

何日か後には

忘れてしまうかもしれません。


毎日が新しい人になるのです。

そこに夢を抱けなくとも

一日一瞬が

楽しければ良しとしよう。


いつか私も

ババと同じように

記憶が抜け落ちて

同じ話を繰り返すのかもしれない。


記憶の棚上げで

リニューアルの毎日だあ!


ババは公園の売店のぞうさん弁当を

美味しいとよく食べました。

写真が間に合わないほどに(笑)。




脳の空洞は

空に浮かぶ雲と重なる。


雲があるから

空の青さも引き立つのかも。



今日も新しい一日が

暮れようとしています。