母(ババ・90歳)と暮せば~ざわざわ介護日記~

実母と暮すフルタイム勤務のキャリアコンサルタント日記

本日のババは「デーサービス批評家」


ケアマネさんの一月に一回の訪問日。
ババはケアマネさんを「美人さん」と呼ぶ。
ババは昔から美に対して非常にこだわりがあり、
美しいものや人が好きなのです。


で、美人さん
「デーサービスはどうですか?」
「この前デーサービスの人にも言いましたけど
歌ばっかりで、もうマンネリねって」
「・・・・・」
「クイズも簡単すぎてつまらないからやらないの」
「・・・・・」
私はあわてて
「そんなこと言ったの?失礼でしょ」
というと、母は
「だって、ピアノだってキーを変えて弾けないし、
プロは相手に合わせられないとね」
デーサービス評論家ですか、あなたは。


ケアマネさん
「○○さんは、なんでもおできになりますものね」
「小さいころからなんでもやらせてもらいましたからね。
やりたいということはピアノ、スケート、水泳とか・・・」
今度は自慢話かい。


ケアマネさんが帰った後
「コーヒーでも飲もうかしら」
それって
「コーヒーを淹れてっていうこと?」
と私。
「あら、あなたは飲みたくないの?」
「はいはい、おっしゃる通りにしますよ」
とつぶやく私。


たいていの高齢者は、図々しい。
年齢は恥ずかしさや謙虚さを削いでいくのかしら。


コーヒーを飲みながらチーズケーキを頬張る
91歳の夢はバイオリンとお琴の合奏だそうです。


この1年くらいバイオリンを練習しているの
見たことありませんけどね。
自分に甘く人には厳しい評論家ならではの
夢ではあります。