母(ババ・90歳)と暮せば~ざわざわ介護日記~

実母と暮すフルタイム勤務のキャリアコンサルタント日記

傘屋ができるねと言ったらちょっとすねた



いよいよ春本番。、
強い日差しはシニアの肌にも大敵。


出勤前に日傘を持参しようと想い
ましたがしまい込んであり、
ババに「折りたたみの日傘貸して」
というと


「私は折りたたみの日傘なんて持ってないわ。
いつも長傘だから」
「日傘にも折りたたみがあるなんてめて知った!」
とのこと。
いつもの「初めてシリーズ」です。


「雨傘なら折りたたみあるけど」


と、棚から出て来る出てくる
10本近い折りたたみ傘。


中には年代物もあります。


なんとその半分近くは晴雨兼用。


「これ日傘にも使えるのよ」


「あら、初めて知った」


いやあ夏さしていたの見たけどね。 


ババの日傘を借りて
外に出ると 
金具が壊れていて傘が
下がってくる。
こんな物たちがババの部屋を占領
していても、「もったいない」哲学で
塩漬けにされる。


これまでババの抵抗にあいながらも
大分物を処分してきました。
そこにはやや罪悪感もあります。


ふと、ババは言いました。
「物を買うしか楽しみがなかったのよ」


物を買うことでお店の人は
優しくしてくれるしね。


一人にさせすぎたのかも。


すぐにすぼんでしまう傘を
たたみながら、
どんな物も寂しさを埋めるには 
足りないよなあと
思うのでした。


今日の日差しは春本番のようです。