母(ババ・90歳)と暮せば~ざわざわ介護日記~

実母と暮すフルタイム勤務のキャリアコンサルタント日記

90歳、手術室から無事生還す

正直、とことん迷いました。
手術前の医師からの説明では、
命がけの手術、血管をカテーテルがつきやぶることもある、
その際は手術となり、輸血をするので、肝炎のリスクがある。
ペースメーカーを植え込むことになるかもしれない、
石灰化した弁が脳に飛んで脳梗塞のリスクがある等々。


それもこれも手術で起こりうる万が一の事故に備えてのこととは
思いますが、「やっぱり止めます」といって逃げたくなるような
リスクオンパレード。


けれど、本日昼から2時間で終えたカテーテル手術は無事終了。
部分麻酔でもうろうとする術後の母の顔色がいいのを見て
緊張が一気に溶けていきました。
まだ副反応がどうなるかは分かりませんが、
手術をやらなければ後悔していたでしょう。


迷った時は一歩踏み出す。
おじけづきながらではありますが。

高齢者の弁膜症、手術するかしないか

長生きは喜ばしいことですが、さまざまな病を抱える確率も高くなります。
母は50代くらいまでは、山登り、水泳、テニス、スケートとなんでもこなし、
私が子どもの頃にはさまざまなスポーツを体験させてくれました。
(その割には私は運動は得意ではありませんが)


そんな母も80代の後半には時々息苦しそうになり、病院で調べたところ
#大動脈弁狭窄症 という心臓弁が石灰化して狭くなるいわゆる弁膜症でした。
かなり症状が進んでいて、重症の入り口とのことで、治療法は手術しかないとのこと。
高齢者にはTAVIというカテーテル治療を勧められます。
最近では手術での死亡率もかなり低下しましたが、それでもカテーテルを足の付け根から心臓まで通し、生体弁を心臓に留置するという手術は決して簡単なものではあります。


手術によっては副反応として脳梗塞などが考えらる一方で、しなければ、苦しさが増し
心不全や失神などが起きる可能性があります。
高齢であることから認知症もあり、QOLの問題もあります。
一度は手術をしないことを話し合いましたが、症状が重くなってきたので、
選択に悩みながらも、検査から半年後、手術に踏み切ることにしました。
下記の写真ようなものを心臓に置いて、新しい弁となるようです。
(写真は榊原記念病院ホームぺージより転載)


明日がその日です。


90歳母(ババ)と同居して2回目のお正月です

明けましておめでとうございます。
認知症と心臓弁膜症を抱える90歳の実母と暮し始めて
2度目のお正月を迎えました。
キャリアコンサルタントとしてフルタイムで働きながらの介護は
予想もつかない出来事の連続。
なにせババは大の外出好き、買い物好き。


それでもキャリアも介護もあきらめない。
と、今のところはどうにか両立を目指しています。
♯介護 ♯キャリア 



90歳ババの正月の花