母(ババ・90歳)と暮せば~ざわざわ介護日記~

実母と暮すフルタイム勤務のキャリアコンサルタント日記

本日退院だけど、心臓が苦しかったことを忘れていた!

無事退院ではありますが


大動脈弁の手術の過程は画像で驚くほど鮮明に記録されていました。
何事もなくきれいにおさまって、人工弁が母の新しい心臓の弁となりました。


何度か母にラインでも様子を聞いたところ、


「まあこれからでしょう 徐々にね」
などと書いてあるので
あまり変化がないと思っていたのですが、
実は自分の手術前の状態を忘れていたのでした。


以前はたびたび、突然ハアハアと胸を抑えて苦しそうにしていたのが
手術のきっかけとなったのですが、
何とそのこと自体を忘れていたのです!!
え、あれってなんだったの?


手術後は息切れはあるものの、突然のハアハアはすっかり収まっているのに。


心臓は回復したけれど、一気に認知症が進んでようです。


丈夫な心臓と、進行する認知症。
どうバランスをとっていくのか、
介護生活の新たなテーマとなりました。


また明日から仕事と介護の日々が始まります。
それにしても寒い、寒い。



バルーンに入れた弁がカテーテルで心臓まで運ばれ、留置されます。

        初期の頃には失敗例も多かったとのこと。

高齢者が保険で高額な手術を…迷いはあります

その手術費は600万円!?


日本における心臓のカテーテル手術の歴史はそれほど古くなく、
保険適用になったのは2013年からです。
もしこの手術を自費で行えば、600万円くらいかかる手術です。


さて、高齢者にそんな高額な治療を受けさせてよいのだろうか?
という点でも手術について迷いました。
保険適用はとてもありがたい制度ですが、
一方、日ごろからどっさり出される薬に
疑問を感じている私としては、
手術を公費適用で受けるのは
エゴではないかとも思いました。





でもふと、担当窓口となる若い医師とのやりとりをしていた時に
感じたことがあります。
日々真剣に医療に取り組む若い医師が手術を担当する機会となり、
スキルを上げていくのだということです。


生まれながらに心臓に障害を持っている新生児や
家庭を支える働き盛りも手術を受けます。
そんな人たちの命を救うためには若い医師の育成、
手術の経験が欠かせないでしょう。


そう考えれば、高齢者の延命というだけではないだろう。
その医師から術後の回復は順調で、手術の効果も出ているとの
報告をいただきました。


ババは益々元気になって明日戻って来る予定です。

手術翌日90歳ババよりライン報告

コロナ禍で見舞い面会禁止のため、ババの様子を知ることができず
気をもんでいましたが、手術翌日、本人からラインが来ました。


「体に巻きついたチューブ類がうるさくて自由にならない」
が第一声とは…。


元々自由人なので、束縛が嫌いな人ですがこんな大変な手術の翌日にまで
その気性が色濃く出るのか、人間の本性というのは、ちょっとやそっとの
ことでは変わらないということでしょうか。


「まず、90年頑張ってきた体に感謝してください」
とラインしたら、返信来なくなりました(汗)


人から説教されるのも大嫌いな人です。


90歳までを生き抜くということは、
ちょっとやそっとのことでは動じず、人のいうことなんて
馬耳東風 くらいの根性がないとできない技なのだと再認識。
今さら無用なことを言いましたな。


とにもかくにも無事が何より、と言い聞かせ私は出勤いたします。